10月3日(土)一ヶ月後に行う『田んぼ尾の観察会』の下見にと
稲穂の波が揺れる田んぼへ一人カメラを携えて出かけた。
田んぼの片隅に、気品のある『オモダカ』が僅かに夏の名残りを残して
これから田んぼは一気に黄金の季節を迎える。



昨年の10月末、この近辺の田んぼが佐賀市の工場団地になることが決定してから、
リーマンショック → 底なしとも思える景気の低迷 → 民主党政権の発足
と世の流れは変わり、その後工業団地の話はどうなったのか、
報道の話題の上る事もなくなった。


その話が、また何時動き出すか知れないが、その時、この画像が語るものを
画像の奥にとどめ置くことが、私に出来る田んぼの自然への恩返しである。
これから何年続けて行く事が出来るか分からないが、
『田んぼの観察会』は生きた生の声の証人になることと思う。



日が暮れて行く池のほとりで少年たちが釣りをしていた。
『何が釣れるの?』 の質問に 『何にも・・・。』 の答え。
少年達は釣果よりも、三人で一緒に釣りをすること自体に重きを置いているようである。
土手に上がると、今しがた沈んだはずの夕日の残照が、
柱のようにまっすぐに上に伸びている。
どう言う現象なのかよく分からないが、面白い現象である。
反対を振り返ってみると、中秋の名月が、今、雲の上に顔を現したばかりである。
土手の下に咲くヒガンバナと中秋の名月を一緒に観る。
ヒガンバナの赤はどこか人の狂気を秘めている。
そして、満月の月の光は人の狂気を揺り動かす・・・。
夕暮れの中秋の名月。
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