1月7日はお正月行事のけじめの日ですね。
まず、一番目にでてくるのが七草粥。
そして、消防の出初式、等々・・・。
で、最近目にしなくなったのが、『ホンゲンギョウ』・・・。
全国的には『鬼火焚き』と呼ばれているようですが、
佐賀では、この鬼火焚きの事を『ホンゲンギョウ』と呼んでいます。
(呼んでいましたが正しいかも・・・。)
私が子供のころ、正月七日の早朝、農家の各門先や神社の境内では、
まだ暗い内に、竹(と藁など)で作った塔に火をつけて燃やし、
竹の破裂する音で、邪気を払い、家庭や氏子一同の、無病息災を祈願していました。
少年だった私達は、竹の中間部を半分つぶして折り曲げ、
床の間の、鏡餅のうちの一つをこれに挟んで縛ってもらい、暗い中家を出ます。
他所の家の『ホンゲンギョウ』のパンパン破裂する音の中、
ホンゲンギョウの火でその餅をあぶって焼くのです。
七軒を回って餅を焼き上げ、大方、煤や焦げで半分黒くなった
その餅を家族で食べて、家内の安全と健康を祈念します。
『ホンゲンギョウ』自体には、農耕の安全や田んぼの豊作の祈願も
含まれていた様な気もします。
(多分、ホンゲンギョウで焼いた竹で三角形を作り、道の辻や、
田んぼの片隅に立てているのを子供のころにはよく見たものです。)
野焼きが規制されるような今日では、佐賀でも『ホンゲンギョウ』は、
殆ど見る事がなくなりました。
大人になってホンゲンギョウについて気になっている事があるんですが、
それは、『ホンゲンギョウ』がどのように(漢字で)書くのか、と言う事です。
どのような事に由来しているのか、気になって調べててはいるのですが、
まだその答えは得ておりません。
因みに、ウィキペディアには『ホンゲンギョウ』の項目は載っていませんでした。
実は、今度の『冬の田んぼの観察会』で、密かに
『ホンゲンギョウ』を実際にしようかと考えていたんですが、
多少問題があり、実現できるかは、「?」です。
今度の「冬の田んぼの観察会」では、
「『ホンゲンギョウ』を考察する。」を一つのテーマにしたいと思っています。
参加予定者は、自分なりに『ホンゲンギョウ』について調べてきてください。
まったはんからの宿題です。